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今回お届けするのは富士宮駅近くにある『ラーメンキヨシ』。(2019年12月30日で閉店しました)
筆者にとっては馴染みはありませんが、富士宮出身の妻が言うには、“駅前交流センターきらら”の場所には、もともと“長崎屋”があったそうで……
子供のころ親と一緒に買い物に来た際、お昼を食べていた思い出のお店だとのこと。
SNSを見ると、妻と同じように「子供のころや学生時代によく食べた」という方が、たくさんいるのがわかりました。
当初は閉店するということで、記事にする予定はありませんでしたが、富士宮市民に愛され続ける名店ということを知り、今回記事に残すことを決めました。
まずはラーメンキヨシがどんなお店なのか、ざっくりとご紹介します。
ラーメンキヨシについて
創業は1979年。かれこれ40年ほど営業している、老舗ラーメン店です。1985年、人気絶頂だった“とんねるず”が来店したことで、脚光を浴びるようになったそう。
こだわりは、ラーメンの味、そして価格を変えないこと。ラーメン1杯550円という安さで提供しており、子供のころや学生時代に食べていた懐かしい味を求めて、連日たくさんのお客でにぎわっています。
なお、お店をオープンしたきっかけは、「美味しく、安く、みんなに食べてもらえるラーメン店を開きたい」と思ったからだそうです。
そんな地元民に親しまれているラーメンキヨシですが、2019年12月30日をもって閉店しました。なんでも、店舗が入っているビル自体が取り壊されるようです。
ですから閉店と知って食べに来るお客さんで、12月中は富士宮でもっとも行列ができる飲食店となっていました。
それでは店舗の詳しい情報へ。
ラーメンキヨシの店舗情報
住所 | 〒418-0065 静岡県富士宮市中央町4-14 |
---|---|
営業時間 | 11:30~15:30 18:00~22:00 |
定休日 | 水 |
TEL | 0544-23-4200 |
駐車場 | 駅前交流センター駐車場など周辺の有料駐車場を利用 |
支払い方法 | 現金のみ |
ラーメンキヨシの雰囲気
お店の外観
ラーメンキヨシがあるのは、駅前通りから路地に入ったところにある雑居ビルの中。
奥に進んでいくと、角にラーメンキヨシの看板が見えます。
なお、写真は帰り際に撮ったもので、13時くらいでこの行列。10人ほど並んでいました。
ちなみに、筆者が訪れたのは10時50分くらいです。平日だったし、余裕で1番だろうと思っていましたが、それでも2番目でした……!
1番目の方は折りたたみイスに座りながら、携帯ゲームをしていて、「この人、待ち対策万全だ!」と感心しました(笑)
開店まで1時間以上あったので、その人と会話もして色々とキヨシのことを教えてもらったのですが……脱線気味なので、ひとまず先へ進みます。
角を曲がるとありました。これが『ラーメンキヨシ』です。
創業40年あまり経っているということで、かなり年季が入っていますね。ただそれが、“良い味”なんですが。
ガラスにはメニューなどが書かれていて、店内の目隠しにも一役買っている印象です。
店内の様子
店内はカウンター席のみ。横一列にずらっと座ります。店内は狭いですし、隣の席との間隔も近いです。
カウンターからは、厨房が丸見え。マスターや女将さんが働く様子が間近で見られます。
作っている匂いに食欲をそそられるのはもちろんですが、ギョーザを焼いたり、チャーハンの鍋を振ったりする“音”も心地良かったです。
ラーメンキヨシのメニュー
ラーメン系は“細麺”と“太麺”に分かれています。普通のラーメンは550円とリーズナブル。また、チャーハンやカレーライスなどのメニューもありました。
奥の棚に書かれている貼り紙によると、マスターのおすすめは『カレーラーメン』と『みそラーメン』。
そして、人気メニューは『1位みそラーメン・2位ラーメン・3位キヨシラーメン』とのこと。
ただ……口コミも見たり、話を聞いたりすると『チャーハン』も、かなり人気があるようです。
ラーメンキヨシで食べた感想
2019.12.26|ビール・ギョーザ・チャーハン
今回は、飲む気満々だったので『ビール・ギョーザ・チャーハン』をオーダー。(先に言ってしまうと、余力があれば“みそラーメン”もと思っていましたが、無理でした……)
まずはビールが到着。大根の漬け物付き。すみません、平日の昼間っから思いっきり飲んじゃいます。
くぅあぁぁぁたまんねぇぇぇ。
ちょっとした罪悪感がありつつも、間違いなく“生きてて良かった瞬間”。漬け物もシャキシャキした歯応えで、おいしかったです。
お次は“ギョーザ”! 良い感じの焦げ目でおいしそう。
早くビールで流し込みたい!
と、その前に、一口パクリ。野菜メインの餃子です。ニラとニンニク感が強く、これはビールが進んじゃいますね~。臭いなんて気にしません!
ヤバいヤバい、あっという間に餃子とビールが減っていくぅぅぅ。
そして、早々に食べ終わり、ここから長い待ち時間になってしまったのです……。
チ~ン……。
というのも、流れ的に『餃子⇒ラーメン⇒チャーハン』の順番にできあがっていくようで、ラーメンを頼んでいない筆者は、『餃子⇒⇒⇒⇒⇒⇒チャーハン』というようになってしまいました。
デデンッ‼
ラーメンをすするお客さんたちを横目に、よだれダラ~状態で待っていると……ついに、チャーハンが来ましたっ!!
チャーハンうまし!
お米1粒1粒に油がまとっている感じですが、しつこい印象はありません。また味付けも濃すぎず薄すぎずのかなり好み味。玉ねぎの甘みを感じます。
ごちそうさまでした。いや~うまかったです!
食べたがっていた妻用に、お持ち帰りで『チャーハン』と『ギョーザ』もいただきました。(なお、お持ち帰りしたいときは、最初に一緒に注文しておくのスムーズです)
ラーメンキヨシのまとめ
今回は、富士宮市民に愛され続ける名店『ラーメンキヨシ』をご紹介しました。
それで……先ほど、開店待ちの時間に1番目に待っていた人と会話したと書きましたが、その方はやはり、よくお店に通っている常連さんでした。
なんでもその方は、ラーメンキヨシの“チャーハン”が大好きらしく、チャーハンばかり頼んでいたそうです。(話によれば、同じメニューを毎回頼む方が多いんだとか)
ただ閉店すると知ってからは、ほかのメニューも食べたくなったそうで、「この前は、カレーラーメンを食べたよ~」などと話していました。
また今回は「チャーハンとカレーライスにするかな」と笑っていました。おそらくこの方とお話するのは、これが最初で最後だと思います。
筆者のラーメンキヨシの記憶には、このステキな“一期一会”も、良き思い出として残り続けるでしょう。